余計な雑学教育編

【専門学校令による大学】
多くの大学の年譜等で,明治36年または37年に「専門学校令による大学となる」と記載されている。
この専門学校令の附則に,「施行の日(明治36年4月1日)から1年以内に認可の申請をしないと,既設の学校も廃校したものとみなす」という趣旨の規定があるので,多くの大学はこの専門学校令に従った手続きをとったものと推測される。
しかし,明治36年の「専門学校令」(明治36年勅令第61号)中野文庫:専門学校令には「大学」という文言はまったく書かれていない
ではなぜ,多くの大学の年譜等に,「専門学校令による大学となる」と記載されているのか。
文部科学省のホームページ学生百年史第一編第二章第四節の「三 専門学校の制度化と拡充」によると
「当時大学は帝国大学以外に存在しなかったので、専門学校は大学と制度上明確に区別されていた。そのために私立大学の設立を制度上認めることができなかったので文部省は三十六年、一年半程度の予科をもつ専門学校に対しては「大学」という名称をつけることを正式に認可することとした。
と,書かれている。
どのような形式で「正式に認可することとした」のかは,調査中。

【教養人とは】
「いろいろなことを少しずつ知っている人ではなく,あることについて徹底的に知っていて,その他のことについても少しずつ知っている人である」
ジョン・スチュアート・ミル